Morrowindを何でも日本語化 - 2
前回
前回が初のエントリーで、日本語化を進める理由と、独自ツールにてゲーム開始の導入部で日本語化されていない部分の日本語化を進めている状況を説明した。
Morrowindを何でも日本語化 - 1 - プログラミング・動画編集 備忘録
効果の名称ついて
前回、効果の説明は実行ファイルでさいれているらしいと記載したが、その根拠は次のように説明されていたので、そういうものだと思っていた。
en.uesp.net
The exact mapping of index to game setting (and hence name) is hard-coded into the executable. Summon Fabricant is defined in Tribunal and duplicated in Bloodmoon. The entries after that are technically defined in both Tribunal and Bloodmoon, but only Bloodmoon provides names for the three defined summon spells (Tribunal just repeats the game setting name as the English name). インデックスとゲーム設定(つまり名前)の正確なマッピングは、実行可能ファイルにハードコードされています。 Summon FabricantはTribunalで定義され、Bloodmoonで複製されます。 その後のエントリは技術的にはTribunalとBloodmoonの両方で定義されていますが、定義された3つの召喚呪文の名前を提供するのはBloodmoonのみです(Tribunalはゲーム設定名を英語名として繰り返します)。
実際にはGMST
レコードにて定義されていた。このレコードは「Game Setting」で、上記説明の「ゲーム設定」はこの事だったのか。
何にしても、効果の名称についても日本語化できるため、効果の意味を把握しやすくなった。
固有名詞の扱いについて実際に注意しなければいけないこと
前回何となく、リンクされているから注意しなければと記載したが、ちゃんとその事を説明している情報があった。
Japanized_kanji_extra.esp
を提供してくださっている方の日本語化MODを作る方法.txt
によると次のように記載(一部抜粋)されている。
①訳文を書き始める前に、右下にある「 Update HyperLinks 」をクリックしてください。 「 Update HyperLinks 」を押して、@と#で囲まれた部分が、 HyperLinkが形成される 可能性がある単語になるため、絶対に残しておかなければなりません。
これは「TES Construction Set」での編集説明で次の画面での事。
アップデートハイパーリンクのボタンをクリックすると次のようになる。
元の文章から次のように変わっている。
I heard there has been some trouble up at Fort Frostmoth. Never heard of it? It's on an island called Solstheim north of Vvardenfell. I heard there has been some trouble up at @Fort Frostmoth#. Never heard of it? It's on an island called @Solstheim# north of @Vvardenfell#.
Fort Frostmoth
、Solstheim
、Vvardenfell
がハイパーリンクの対象。
いずれも場所の固有名詞で、これらをそのまま「フロストモス砦」「ソルスセイム」「ヴァーデンフェル」のように書き換えてしまうとリンクが効かなくなると考えられる。
ゲームの画面上だと次のようになっており、実際にリンクしているのはSolstheim
だけ。
上記はあくまでリンクの可能性を示して、前後にスペースを入れるなどの注意をするためのものになる。
このため、その気になればリンクにならない対象はそのまま固有名詞を変えても影響はないと考えられる。
ただ、それよりも「フロストモス砦( Frostmoth )」のように補足する形で付け加える形で進めて行こうと思う。
この際注意したいのが前回も記載した日本語の文字コードで0x40
が含まれるケース。
次の画面は「ヴァーデンフェル」を本来の日本語コードで作成した場合の表示。
これでは一部の文字が使えないことになってしまうが、どうやらMorrowindの日本語フォントは通常の文字コードのマッピングのほか、0x40が含まれる文字は別のコードにマッピングしているらしい。
ァ
は0x83 0x40
のため、これを0x83 0x7F
に置き換えると次のようにちゃんとリンクされる。
前回「ァ」は違うかもみたいに記載したのはこの確認の際に、バイナリエディタにて手動で書き直しており、その際コードを間違えていた。
エディターの方は一応全ての対象文字を置きかえるようにしている。
単純に日本語化するとこんな問題も
まさかこんな所でつまづくとは思わなかったのが、誕生星座について。
次の画面のように一通り星座の名称を日本語化したら一部の星座の特典の説明が丸ごと表示されなくなった。
名称を英語に戻すと表示されるため、何かあると思われるが、今の所理由がわかっていない。
これについては、もう少し試してダメなようなら一旦無視して進めることにする。
今後
とにかく導入部を終わらす。